目
的
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- 海岸部での最大汚損量(等価塩分付着密度)の把握
- 気象値(風、湿度等)からの推定方法の検討
- 海岸部から内陸部への塩分付着量の距離減衰、海岸形状および標高などの地形条件による塩分付着量の増減を把握し、絶縁設計・保守業務の基本資料とする。
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観
測
内
容
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●塩分付着観測システム |
●塩分付着量の測定 |
【パイロットがいしの暴露】 |
がいし下面の汚損物質を等価塩分付着密度として測定
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懸垂吊り、耐張吊り
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【自動塩分測定装置】 |
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【直流漏れ抵抗測定装置】 |
測定インターバル |
・台風時の測定(急速汚損)
・定期的な測定
(1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の常時累積汚損) |
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●気象観測システム |
風向風速計、降水量計、温度・湿度計、データロガー、電源

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解
析
例
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気象値からの推定
観測地点での気象値から算出した塩分付指数の関係を時系列的に表したもので、パイロットがいしへの塩分付着過程を知る方法の1つです。
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等価塩分付着密度と塩分付着指数の関係
パイロットがいしの等価塩分付着密度と気象値から算出した塩分付着指数がどの様な関係があるかを示したものです。 |
距離特性
海からの距離とパイロットがいしの等価塩分付着密度の関係を表したものです。
海岸部から内陸部への塩分付着量の距離減衰傾向、海岸形状の違いや標高、河川などの地形条件による塩分付着量の増減傾向を知る方法の1つです。 |
効
果
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- 海岸部での最大汚損量を把握することにより、より合理的な絶縁設計(がいし個数の増減、送電設備のコンパクト化など)が可能となります。
- がいしの等価塩分付着密度と海風の平均風速の3乗の時間積算値との相関関係を把握することにより、未観測地域での気象値による等価塩分付着密度の推定・推算が可能となります。
- 台風による急速汚損時の塩分付着密度を測定することにより、測定地域の最大汚損度等を想定することが可能となり、がいし洗浄などの保守面の資料となります。
- 定期的な塩分付着密度の測定をすることにより、台風時以外の最大汚損を捕捉し、かつ統計的な累積汚損を知ることが可能となり、がいし汚損、部分放電による現象(がいしコロナ音)の軽減などの保守の合理化に寄与できます。
- 観測地点を複数内陸部に設置し、内陸部への距離特性(塩分付着量の減衰傾向)、海岸形状の違いや標高、河川などの地形条件による塩分付着量の増減傾向を把握することにより、より合理的な絶縁設計や保守の重点対応などの合理化に対応することができます。
- 付着成分量等を把握することにより、導電性うわぐすりを有するがいし等の導入の検討の基本的な資料が得られます。
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