数値データによる地形を考慮した
日照時間等の算出
 
 国土地理院発行の数値地図データは地図を描いたり地形因子を読みとるなど多方面で利用されていますが、地形の影響を受けた日照の有無を調べることもできます。



  • 国土地理院発行の数値地図データを利用して、任意の地域における地形の影響を受けた日照の有無を算出します。




図1は8月1日午前5時20分頃の富士山周辺の日照の様子を計算した結果です。

 このような計算を行えば起伏のある地点のおおよその日の出時刻を知ることもできます。図2は富士山周辺の8月1日の日の出時刻の分布を表したものです。

 また、1日中晴天が続いた場合の地形の影響を加味した最大日照時間(可照時間)も計算することができます。図3は富士山周辺の8月1日の最大日照時間を表したものです。
図1 8月1日午前5時20分頃の富士山周辺の日照の様子(クリックすると拡大)

図2 富士山周辺の8月1日の日の出時刻白文字は日の出時刻(クリックすると拡大)
図3 富士山周辺の8月1日の最大日照時間白文字は日照時間(クリックすると拡大)




  • 山間地で太陽エネルギー利用を検討する際などに、地形の影響を受けた日照時間
    や日射量の推定に応用することができます。
     
  • 送電線への着氷雪の脱落の要因としての日照の様子を推定することができます。
    (隣り合う径間で日照が相当異なる場合には、片径間の着氷雪の脱落による不平均張力の発生の可能性が高くなります)
                    
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