気象観測測器紹介
防氷型風向風速計
高山の観測地点等で風速を測定する際、過冷却状態の雲粒が物体に当たった瞬間に凍結して霧氷や樹氷、粗氷となり(着氷)、風向風速計が氷塊と化して風向風速の測定が困難となることがある。そのため、風速測定部分にヒーターを入れる等を施し、着氷を防ぐ、または、着氷したとしても溶かしてしまう加工をした風速計を用いてこれに対応している。
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『通常の状態』 | 『着氷した状態』 測定孔部分は、ヒーターにより溶けている。 |
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参考文献:わかる気象測器 渡邊清光 平成2年初版コピー版