風速計の仕様の違いによる特徴の検討

1. 風速測定原理
 発電式はプロペラに直結した発電機の回転により、風速相当の電圧を発生するため、光電式に比べ回転負荷がやや大きく、起動風速も大きくなるが、回転負荷の大きさは弱風以外での応答性には影響しない。 また、交流型発電式の場合、記録計側で交直変換による整流回路の時定数よる遅れから応答性が悪くなる。

2. プロペラの材質
 プロペラが軽い方が回転モーメントが小さいため応答性が高い。

3. サンプリング間隔
 サンプリング間隔が小さいほど、風速変化の時間的分解能が大きくなるため、真の瞬間風速値を捕らえやすい。 ただし、それぞれの風速計の応答特性によって、有効なサンプリング間隔が決定つけられる。

4. 記録方式
 デジタル記録計の場合、入力信号が光電パルスであれば時定数は小さいが、発電式では整流回路の時定数によって応答性が異なることとなる
 また、アナログ記録計には電圧計式と自動平衡式のタイプがあるが、電圧計式は電圧計とサイフォンペンを直結しているため応答性が高いが、自動平衡式は、サーボモータによりペンと連動した駆動ワイヤを使用しているため応答性が悪い。


「戻る」